
先日、須美江で花火が上がりました。
1発、1発が長く感じました。
最後まで丁寧に、火の粉が消えるまで、花火の音が聞こえなくなるまで、波の音で消されるまで、心を落ち着かせて見ることができました。
拍手が止まない。
残像が残り、余韻の残る、立派な花火だったと思う。
サウンドビーチ須美江のイベントのお手伝いをさせていただいていた頃、シーサイド須美江という海岸に並ぶ旅館のオーナーの甲斐さんとよく話しをした。
「コーヒー、飲んでいかんかー!!」
と、半ば強引に必ず誘う甲斐さん。
自慢の挽きたてコーヒーをカウンターで飲ませてくれる。実は私は、コーヒーが飲めない。でも、甲斐さんにはそれが言えなかった。
そして、
「内田さん、頼みがあるとよ。いいかい?」
と言って話し出す。なぜか甲斐さんは、焼酎。
私は、2杯目のコーヒーを注がれる。解決させないと3杯目まで注がれる勢いである。
話の締めには、
「今年は、花火はあげんのかー?」
と決まり文句。これで一連の話が終わるのだ。
お金があれば、毎回あげたいよ。
お金があれば、盛大に「須美江花火大会」と銘打ってあげたかったね。
シーサイド須美江の甲斐さんは、花火のあがったこの日、旅館ではなく、近くのお寺から見てもらうこととなってしまいました。花火のあがる30分前、甲斐さんに会いに行きました。
「何時にあがるとかー?!」
と、目を開けて言いそうな感じがしました。
きっと甲斐さんは、うちわで扇ぎながら、花火を見ていたと思います。
焼酎お湯割り片手に柿ピー食べながら、凄く、喜んでくれたと思います。
仲間がお金を出しあい、須美江で花火をあげてくれました。ありがとう。
まさか、この花火が、甲斐さんの供養花火になるとは思わなかったよ。
花火と一緒に、甲斐さんがお空に昇っていくような気がした。みんなが、須美江の空を見上げ、甲斐さんを見送っているように感じた。
心に残る、綺麗な花火でした。
甲斐さん、お世話になりました。
次は、お空から花火を見てください。
posted by うちだりさ at 01:07|
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